オレンジデイズ

2004年5月19日
今回のクール、観ているドラマはこれだけです。
内容は聴覚を失った女性とその仲間たちとの青春物語という感じでしょうか。
こういう風に説明すると、なんだか陳腐な感じになってしまうのは
私の表現力が足りないせいです。

学生時代の気持ちを思い出して懐かしみながら
日曜日を待ちきれずに過ごしています。

脚本は北川悦吏子さん。このひとの書くセリフはいつも
こころにがっちりとはまります。
聞くところによると役の俳優さんをイメージしながら
脚本を書いているそうです。だからしっくりくるんだなあ。

主役としては聴覚をほとんど失ったもとバイオリニスト役で
柴咲コウ。声はださないけど、自由奔放なキャラが出ていて
彼女の強烈な美しさと表情にすごくマッチしてます。

そして正義感のつよい青年に妻夫木聡。
清潔感があってこれまたはまり役だとおもいます。

この二人の恋が主軸で描かれていくのでいくのですが、
ふたりの掛け合いが手話であるにもかかわらず
すごく面白い!手話ならではの演出もあって新鮮です。
また聴覚障害者の描き方がいままでのドラマとは違い
ほんとに人間味あふれて描かれています。
そのことがリアルさを感じさせますね。

次にちょっと視点を変えて、観る側からかんがえてみると、
沙絵(主人公ね)に自分のコンプレックスを投射して
物語に浸っている人がおおいのではないかとおもうんですよ。

「おれが音の闇(ここに投射)からおまえを救う」

なんて異性から言われたら、すごくうれしいのは間違いないはず。
けど実際は、そんな王子様なんてあらわれるはずもなく
柴崎コウのような美貌あるわけでもないのですが、
逆にだからこそ、この物語に引きつけられるのではないでしょうか。
かくいう私もはまってますから。

ただひとつ嫌なことが。
これを観た後味はいつも、沙絵のように才能もなにもない人には
こんな希望はないんだよ、ということを目の前に突きつけられているような気がするんです。
それでちょっとヘコむんです。

・・・って考えすぎかなあ、そうだよね。

HP
http://www.tbs.co.jp/orangedays/contents.html

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