ISBN:4091870740 コミック 山本 英夫 小学館 2004/12/24 ¥530

まんまとアフィリエイトに利用されるのもシャクなのだけれども、
かなり面白かったのでレビューを書くことにする。

あらすじとしては公園のそばに車を止めて浮浪?している男が
ある男に奇妙な頼みごとをされる。
それはある手術を受けてくれという内容だったのだが・・・

と、少ないボキャブラリーの俺にはここまでしか表現できない。
下手に書くとネタばれになってしまうからな。

次に感想。
まず絵だけれども写実的だが雑然とはしていない。
美術を学んでいたのではないのかと思わせるような画風。
私はまず岩明均氏をイメージしてしまった。
といってもあの方よりももっと写実的である。
類似性を感じたのは、ホムンクルスの描写と岩明氏の寄生獣のミギー他や
ミギーに惨殺された人々の描き方にだ。
もうひとり、作画の雰囲気が似ていると思ったのは、稲中の古谷実氏だな。
ヒミズの怪物を思い出した。
ここで挙げた二氏とも俺の好きな作家なので、この作品の絵も好きだ。

ストーリーについては、題名だけ読んでまっさきに思い浮かんだ、
使い古された怪物モノではなかった。
その点でも裏切られて嬉しかったし、心理学の要素も盛り込んであるので
つじつまに納得が出来る。
どんなに滑稽な前提であってもそれを展開するうえで論理的で
何らかの裏づけがあれば面白い読み物になりうる。
そのような意味で面白いと思う。
(これが滑稽な前提だと言っているわけではない。念のため)

最後に読む上での留意点としては、
中程度にグロテスクなのでその方面に弱い方にはお勧めできないことかな。
それに耐えうる、または好むひとにはおすすめである。

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